量が溜まっていたので前後編に分けて紹介します。また、今回よりネタの傾向からカテゴリ別に分けてみました。画像が多いのでご了承ください。
警報器篇
線路に近づく道路を進むと、目の前に警報器だけが置かれている。
全体像はこんな感じで、見通しが悪いため、水路を挟んだ反対側に警報器だけが立っている。
このような背の低い補助警報器は、JRを始め、いくつかの会社に存在する。
ちなみにここはJR西日本・山陽本線(四辻~新山口間)の踏切である。
同じくJR西日本の阪和線。警報器本体に寄生する形で補助警報灯器が付けられている。
全方向警報灯が使われているが、手の届きそうな高さにあるのが新鮮だ。
こちらもJR西日本の芸備線だが、後から中央のタテ2つを追加したのだろうか。
全方向を付けるなら左右は要らない気もするが…。
こちらはJR東日本の同じような灯器。薄いLED灯である。
対岸にもある。
ちなみにこの踏切は篠ノ井線と大糸線の2線が横切っているので、方向指示器も2つ付いている。
補助警報灯器の私鉄バージョン。南海高野線の住吉東4号踏切だが、補助警報器が中央分離帯に控えめに設置してある。
あまり見ない形をしている。もはや踏切警報灯というより、駐車場とかにある信号機のようだ。
話題を変えて…。
JR西日本で一時期流行った(?)、方向指示器付き警報灯器だが、もはや素子欠けなどが多く見づらくなったところが多い。ここの場合もこの時は右向きしか来ていないのに、左側はフルに点いていたりしている。
この警報機、何か違和感を感じ得ないのはどうしてだろうか。
この踏切は名鉄とJR東海道線が並走する区間にある一宮5号踏切。名鉄の警報器は四角いのが特徴だが、ここは並走区間だからかJRに合わせて丸くなっており、方向指示器や警報器柱の太さだけが名鉄風になっている。
てっぺんもギボシとスピーカーが分離している。何故こんな事に…。
一方、反対側はJRタイプの警報器柱に名鉄の方向指示器。灯器裏は名鉄風に黄色塗装…。もうわけわからん。
京阪京津線の四宮駅構内にある、係員用構内踏切。
そこにある警報器の灯器サイズがかなり小さい。子供汽車のような小ささだ。
鳴っているところを見てみたいが、入出庫線のため頻繁になることは無さそうだ。
京成千葉線の西登戸第3号踏切。わかりづらいが、右側奥に方向指示器だけが独立しているのが分かる。
といっても対岸に見せるための指示器なので、こちら側にきても何も見えない。
見え方の問題で、この位置に置いたのであろう。
16個の警報灯器全てが全方向の踏切。これだけアピールしていても、通過する列車が単行の路面電車(阪堺)であるのが、少しギャップがある気がする。
単眼警報灯と灯器の方向篇
JR両毛線桐生~小俣間にある第三諏訪踏切。
あれ、よく見ると警報灯が3つある。1個だけ違う方向を向いている!
1個だけそっぽを向いているのは、こちらにも道があるからなのだが、1個だけというのが少し珍しい。
北海道の太平洋石炭販売鉄道。沿線のビュースポット(?)、春採湖畔に佇む踏切。手前の警報器に左右を向いた灯器が付いている。
しかしこの灯器の用途は不明だ。写真矢印の位置に先ほどの警報器があるのだが、踏切脇に道路はなく、湖が広がるばかりであり、何故単品で線路方向を向けてあるのかわからない。
踏切反応灯の代替かと思ったが、この路線の踏切は全て反応灯がちゃんと設置されている。
江ノ電の柳小路付近。
なんで1個だけ左向いているんだろう?
2個とも向けてやればいいのに…。
福島交通の例。
地方私鉄だと結構こういう配置はあったりする。
同じく福島交通。
踏切が連続していてややこしいが、とりあえず手前左の警報器も全方向が良いと思う。
松本電鉄・・・じゃなくてアルピコ交通。
向こうの警報器のお腹あたりに単眼がある。何か怖い。
しかもこの単眼、電源コードが本体警報器に繋がっている。直列接続にして電気を貰っているのだろうか。その寄生方法も怖い。
富山地方鉄道。
警報灯器の片側だけが全方向になった、オッドアイ警報灯である。
鳴るとこんな感じ。福井鉄道にもあったが、地方私鉄ではLED化するにしても経費の問題もありそう。
一方、贅沢にこちら向きのためだけに別途完全な警報機を立てる大手私鉄の例。
この幅員で方向指示器も2台あるのは過剰な気もする。向かって右側に全方向灯器を付けるだけで良いのではと思うのは素人考えだろうか。
九州の鹿児島本線、二日市付近。
これ、何故縦型にしないのか。踏切前がT字路になっているのはわかるが、正直なところ、逆に見にくいと思った。こういうのこそ全方向が役に立つ。
南海本線、春木付近。だから全方(ry
遮断機篇
両側遮断で同時に降りる踏切は、大阪のゆめ咲線にもあった。
ここの場合は手前から奥への一方通行のためであろう。
京王線桜上水~上高井戸間にある、遮断機の設置に苦労したであろう踏切。
敷地内に収めるのって難しいね。ちなみに名鉄の例。
南海本線二色浜~鶴原間。
遮断機が降りてから初めて気づいたが、先端部のヒラヒラがない。ヒラヒラはある程度まとめてロープで固定されているはずなので、先端部だけが何らかの要因で外れたものと思われる。
名鉄各務原線にある、遮断機の数が奇数の踏切。手前が片遮断で奥が両遮断である。
奇数の踏切はやはり珍しいので、見つけ次第記録していくことにしている。
スピーカー・クロスマーク篇
東武の踏切は時々クロスマークの模様が独特なことがある。なぜなのかはわからない。あと、東武の踏切は音がデカかったり、不協和音だったりするのが多いのも特徴かも。
福島交通のこの踏切はクロスマークあたりに何か違和感があると思ったら、柱の高さが少し足らないのであった。そのためクロスマークに隠れるようにしてスピーカーが付けられている。
JR高山本線の西富山付近。雪の多い地方ではスピーカーに雪が入らないための工夫がされていることがある。ここの場合はスピーカーをケースで覆っている。だから雪が入らないと言いたいところだが、果たして効果があるのか疑問である。もっと別の理由があるのか…?
一方、北海道ではスピーカーに網がかけられている。
見づらい警報器篇
左の警報器が完全に草に隠れている。
この路線は名古屋臨海鉄道であるが、この踏切の通過本数は少ないし、道路もあまり交通量がないのでこれでも大丈夫なのかもしれない。
わたらせ渓谷鉄道の踏切。右手の土手は上毛電気鉄道である。
正面左の警報器がやはり草に隠れている。
こちらに回ると警報器が見える。オーバーハング型にでもしてみればどうか。
群馬県のJR信越本線。
ここの場合は草に隠れているわけではないが、少し離れた位置に警報器が立っているので少し見にくい。
そして歩道上に柵が立っている。
ここまで来たらなんとなく察しがつく。踏切道を拡張して歩道を作ったが(中略)ということだ。
以後、後編へ…。