JR京都線茨木~千里丘間にある踏切。幅は狭く、自動車は一方通行である。さらに2.2mの高さ制限がある。
写真は踏切東側から撮っている。右が京都方面・左が大阪方面である。
オーバーハング型警報機と全方向型警報灯が付属している。全方向型は比較的最近に更新されたものである。
複々線を横断する踏切なので、なかなか開かないこともあり、日中でも待ち人は結構増える。
この高さ制限バーは、奥のガードをくぐるための制限バーである。バーの上の警報灯も後付けである。高さ制限標識はJRが付けたのか…?
奥の警報灯が鳴っていないが、あれはここの踏切とは別動作となっている。
ガードの向こう側にももうひとつ踏切があるのが見える。ここの警報機はあの踏切のものだ。
この構図と警報機と遮断機がセットのような感じだが、全く別動作なのである。
名称的にはこちらが旅客線用の「蔵垣内一踏切」、向こうが貨物線用の「蔵垣内二踏切」という。
ガード上をはるかが通過しているが、この上は2本の線路があり、JR京都線下り外側線から吹田第二信号場(以下吹二)もしくは吹田第七信号場(以下吹七)方面へ向かう線路と、逆に吹二からJR京都線上り外側線へ合流する線路である。
はるかの場合は前者にあたり、関西空港行き列車が吹七を経由するためこの上を通過する形になる。
はるかの場合は前者にあたり、関西空港行き列車が吹七を経由するためこの上を通過する形になる。
ここの警報機には「貨物線用」の札が掲げられている。両方の踏切は連動していないので、貨物線用だけが鳴って旅客線は鳴っていない場合もあるため、強行進入防止のためにこの警報機があるのだろう。
奥に千里丘駅がある。
ガードをくぐると貨物線のための「蔵垣内二踏切」がある。その先はまたガードである。
写真左の警報機は、ガード前に立っている旅客線用警報機である。
旅客線用の踏切は一方通行なだけあって、旅客線用でこちら側にある警報機はこれだけである。自動車用停止線もない。方向指示器だけはガードの向こうにも置かれている。
また、旅客線用は両遮断ではあるが、こちら側の遮断機はとても短い。
一方蔵垣内二踏切は片遮断であるが、先の短い屈折式遮断棒が使われている。上部に電線があるため接触防止で屈折式になっている。
最近更新されて直立部が長くなり、関節先の部分が短くなった(※本レポの写真は新旧が混在している)。
渡り切ったガード下から振り返る。ガードにはいくつか爪痕があるが、制限ギリギリだったのだろうか。
なお、この蔵垣内二踏切は吹田第六信号場から信号場周辺を大回りして、JR京都線上り外側線へ合流する列車が使用する。主にJR神戸線方面からやってきた貨物列車のことである。そのため、単線ではあるが列車の進行方向は右手から左手へ向かう方向のみで、比較的動作回数は少ない。
頭上のガードは大阪貨物ターミナルへ向かう貨物線の単線高架橋である。
頭上のガードは大阪貨物ターミナルへ向かう貨物線の単線高架橋である。
右の警報機はクロスマークを腹に抱えた形状をしている。貨物線用の札もなぜか自立式で立っている。
吹田方面を望む。両側の高架橋・築堤とレベルを合わせて吹田方面へ繋がっている。左の線路は引き上げ線かな?
同じ場所から京都方面。前述のとおり貨物はこの方向へ走っていく。右手築堤の複線はこの先単線ずつに分かれ、一方はこの線路と合流したのちJR京都線上り外側線に合流するといった配線である。
左手高架橋はここからさらに高度を上げ、高架橋のまま大阪貨物ターミナルへ向かう。