Quantcast
Channel: ターンアウトスイッチ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 138

大津里道踏切

$
0
0
イメージ 1

 この踏切も踏切特集本ではよく取り上げられる踏切のひとつで、有名な珍踏切である。


イメージ 2

 複線の踏切に見えるが、架線柱の形状からすると別々の路線であることがわかる。
 ここはJR山陰本線と一畑電車北松江線の共同踏切なのである。


イメージ 3

 踏切から東を向いて立ってみると、右カーブしていく線路がJR線(松江方面)。


イメージ 4

 左へカーブしていく線路が一畑電車(松江しんじ湖温泉方面)である。
 流石に見比べると、枕木形状やカント量など、路盤が全然違う。


イメージ 5

 反対側を向くとさながら複線に見えるが、実際は単線並列となっており、出雲市の駅まで続いている。


イメージ 6

 踏切をわたって振り返る。こちらは電線接触防止のため、関節遮断棹が設置されている。


イメージ 7

 ここの踏切が有名な理由は、警報音の音色が2種類あるからである。
 以前、2種類の警報音がコラボして鳴り響く踏切を紹介したが、ここは似ているが異なる。すなわち、JRのときはスピーカー音が、一畑のときは鐘の音が鳴るようになっている。


イメージ 8

 そんなわけで、2台の警報器のどちらにも「スピーカー」と「電鐘」が乗せられている。当然両方が同時に接近すると、音色もコラボするようになっている。
 警報器は特に区別なく、どちらか片方の接近でも全て点滅する。熊本でもあったが、電鐘と全方向型警報灯器との組み合わせは珍しい(余談だが、全方向灯器が付く前は通常の灯器が付けられており、JR接近時は全てが点滅していたが、一畑接近の場合は下の灯器しか点滅していなかった。また現在も、双方向とも下側の灯器は点滅速度が遅い)。


イメージ 9

 そしてこれもよく取り上げられる。JRの場合は「汽車」、一畑の場合は「電車」と表示される指示器である。両方共単線なので、方向指示器としての機能はない。


イメージ 10

 踏切には踏切名を示す表示板がついているが、ここに書かれている「今市線」とは、一畑が開業した当時の路線名で、今の電鉄出雲市駅が「出雲今市」駅だったことから付けられた路線名である。今は路線名は「北松江線」となっているはずだが、まだこの名称も残っているのかもしれない。


イメージ 11

 単線並列区間を行く一畑の川跡行き特急。特急にしてはかなり短区間の列車である。一方JRは「やくも」を始め、長距離特急がばんばん走っている。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 138

Trending Articles