神戸電鉄粟生線緑が丘駅に隣接する踏切。「大廻西」とはこのあたりの字名であるが、どういう意味だろうか。
ともあれ、一見して珍しい所は奥の信号機である。
珍しい(?)二灯式の信号機で、踏切に隣接しているため、左側で赤点滅・右側で赤点灯を行い、交差点に入れる状態でも青信号にはならない(写真は赤点滅の状態)。
でもこれだけだと、単に珍しい信号機の紹介になってしまう。踏切の観察に戻ろう。
すぐ横に緑が丘駅のホームがある。単線で、交換不能な1面1線の駅である。
踏切より押部谷(鈴蘭台)方面を望む。逆光ご容赦。
同じく緑が丘(粟生)方面。道路を挟んで向こう側は広野ゴルフ場である。
踏切警報灯にご注目願いたい。
踏切警報灯に向けてカメラのようなものがある。
過去に当ブログでは似たような踏切を紹介しているが、それと同様の踏切である。
この装置が付けられているのは全国的に数少ないと思われる(自分は紹介した九州の他、四国でも1箇所見たことがある)。
九州の場合は別添えの警報器を使っていたが、ここは既存の警報器を覗き込むようにセンサーが配置されている。
踏切か鳴り始めると、センサー装置に点滅状態が感知される。
すると、交差点の二灯式灯器は強制的に赤点灯になる。この状態だと、主道側が赤でも、交差道側は踏切側のみ赤となり、クルマは進入できなくなる(踏切を渡るのも不可能で、踏切手前でクルマを確実に停めると言うことだろう)。
写真はまさにその状態で、踏切側信号は赤だが、歩行者用信号は青になっている。
準急列車がやってきた。緑が丘駅は全列車停車駅で、かつては15分毎に走っていたが、現在は減便され、日中は30分毎になっている。
粟生線のライバル、神姫バスの恵比須快速線が通過していった。三宮まで乗換無しで確実に座れるうえ、緑が丘の住宅街にも入ってくるので人気がある。
ホームから踏切を見る。自動改札が無かったころはそのまま真っ直ぐ出れたりしたのだろうか。今はそうすると歩道が無いので危険であろう。
ちなみに緑が丘駅を挟んで反対側、粟生方にも同じような踏切がある。「大廻り西第2踏切」である。
ここはセンサー1基のみである。これで確実に感知できるということだろう。