毎度久しぶりな小ネタ集です。
文字数制限が緩和されたので、前後編に分けずに一気にやろうと思ったのですが、画像枚数制限に引っかかってしまったので、また前後編に分けています…。
警報器篇
<六角堂踏切/長野電鉄長野線>
地方私鉄あるある…警報灯の片側だけ交換されている例。片側だけLEDだったりすることもある。
<打出若宮町踏切/阪神電鉄本線>
大手私鉄の阪神電鉄は豪華に4灯式。しかしこれ、下2つは電球式(L53)・上2つはLED式なので、おそらく上側が後から追加したものと思われる。
しかも別に広い道路でもなく(ちなみに車は通れない)、交差点があるわけでもないので、なぜ4灯も同じ方向を向いているのかわからない。
色々理由があるのだろう。
<区画街路1号踏切/福島臨海鉄道専用線>
L53繋がりでこの踏切。L53形警報灯はあまり東日本では見られず、西日本以外では銀座線の踏切や十和田観光電鉄の踏切くらいしか見たことがなかったが、これらはいずれも更新または廃止されており、現役を探すことがまた難しくなった。
そこでこの踏切である。
ここは福島県の西側、太平洋に面したいわき市で、貨物専用の福島臨海鉄道の踏切である。偶然見つけただけであるが、現役で定期列車もある踏切でもあるし、現在L53が使用されている最東端の踏切と言っていいかもしれない(ちなみにここが「最北端」とも言えそうだが、ほぼ同緯度の某所にあるとの情報があってまだ未確認なので、早計に言えない)。
<矢口渡7号踏切&蓮沼4号踏切/東急多摩川線・池上線>
L53の話題はそこまでにして、場所変わって東急電鉄の踏切。梯子に違和感がある。脚立のように立て掛け角度の指定でもあるのだろうか。
ちなみにここは東急多摩川線・池上線の共用踏切だが、同じ踏切なのに名称が異なっている。
<狛田第5号踏切/近鉄京都線>
警報灯が片側切れている踏切(流石に両側とも切れているのはまだ見たことない)。
ここは田んぼの中で通行者も少ない。
<平井踏切/JR宝塚線>
奥の高架は宝塚線の平井車庫。
JR宝塚線に限らず、西日本の踏切でたまに見るこのクロスマーク。時には中央に反射板が付いていたりするが、警報灯が付いているのは少なく、単にクロスマークだけが置かれている。
<256号踏切/東武日光線>
警報灯器は何個あるでしょう?
見方を変えるとわかる。正解は5個だが、上側の3つの付け方が珍しい。アームに取り付けるチーズとエルボの組み合わせで何でも対応できそうな様子である。今なら全方向灯器で一発だが。
<神屋敷踏切/秋田臨海鉄道南線>
秋田臨海鉄道のここの踏切は手前の一時停止標識のせいで警報灯が見づらいため、上側に増設した苦肉の策になっている(標識は踏切のためと言うより、その先のT字路のためであるが)。
ちなみに標識の向こう側にもちゃんと灯器はある(つまり、3つがこちらを向いている)が、気の毒なことにその1灯は全然見えない。昔は左上にも灯器があったようだ。
<踏切名不明/太平洋石炭販売輸送臨港線>
石炭列車専用鉄道の起点、春採駅構内に少し珍しい警報機が。
両面併用タイプと言えるのか、片側だけ単眼の警報灯が付いている(この鉄道はこういう警報機が結構多い。前回の小ネタ集4も参照)。
<浅野踏切/JR函館本線>
北海道の踏切あるある…警報器が少し嵩上げされている。雪対策か、埋め込みが難しい地面なのかはよくわからないが、北海道ではたまに見かける。
<吉野神宮第1号踏切/近鉄吉野線>
手前の警報器はクロスマークの上にさらに灯器が付いている。京阪の似た例に比べても手前に坂などは無い。あえていうなら、手前に店の看板があって少し見にくいために増設したのだろうか。
<顔戸4号踏切/名鉄広見線>
歩道と車道の間に警報機が立っていることはよくあるが、クロスマークと警報灯が歩道側に寄っているのが珍しい。明らかに接触防止だろう。
<第二館山街道踏切/JR内房線>
木更津駅北側にある踏切で、遠目だとそこまで違和感はないが、警報機の並びがおかしい…。
おや?
…とばかり重複している。最初は右の警報器だけがあったのが、線路が一線廃止されたので左のOH型が増設されたのであろう。
遮断機篇
<瀬戸町踏切/JR山陽本線>
山口県の大畠駅西側にある踏切。遮断機が全部で3本しかない。遮断機が奇数個の踏切は意外と少ないものである。
<中央道路踏切/京葉臨海鉄道本線>
歩道橋を渡っていると、遮断棒がニョキっと。
地上から見るとこんな感じ。当然ながら、遮断棒が降りても高架橋には当たらない。それにしても歩道橋の構造が遮断棒を避けているようなクランクになっているのが面白い。
<八幡道踏切/小湊鉄道線>
同じ千葉県の小湊鉄道。両遮断の場合、遮断機の動作は通常2段階だが、ここは3段階である…といいたいが、単に動作遅れかもしれない(手前左と奥右が同時に動き、下がりきる前に奥左→手前右と動いている)。
<積志12号踏切/遠州鉄道線>
棹の上がり具合が中途半端に斜めだとついスナップしてしまう。たいていは上に電線があるためが理由である。
ここの場合は両方とも斜めだが、少し角度が違っているのが面白い。
<名和7号踏切/名鉄常滑線>
名鉄の遮断機には、遮断時に点滅するLEDが付けられている踏切がある。
遮断時のみ点滅させる機構としては、電線が遮断棹に這わせてあり、画面左側のように遮断機本体下部より接続されているようだ。
立地篇
<第二西八幡踏切/JR高崎線>
JR高崎線の籠原駅南側にある小さな踏切は、入換線の途中にあることもあり、踏切上で車両が長時間停まったりする。停まるタイミングによってはグリーン車がちょうど真ん中に来たりする。
<六甲道踏切/阪急神戸本線>
警報機が少しだけ離れている。上の歩道橋の柱があるためだろう。
<鳥居前第3号踏切/近鉄生駒鋼索線>
踏切名だけで分かる人には分かる超有名踏切。
そう、ケーブルカーの複々線区間にある踏切である。あまりに有名なので小ネタとして少しだけ紹介する。
ここは全国で唯一、車で渡れるケーブルカーの踏切である。通常ケーブルカーのケーブルはレール間に2本あって溝も広いのだが、ここはケーブルカー同士の交換地点なので、ケーブルが1本しかなく溝も狭い。そのため車でも渡ることが出来るのである。
ケーブルは宝山寺1号線と宝山寺2号線が並行しており、この時は2号線が運行していた。方向指示器が2段に分かれており、2号線は上側である。この場所で上下が必ず交換するので、指示器も必ず同時に点灯する。
<一宮駅東第二踏切/琴電琴平線>
琴電は踏切が多くて面白い所が多い。ここもそのひとつ。
目の前が狭い歩道なので、一式を狭いスペースに何とか詰め込んで配置しているのが微笑ましい。
<府県境界踏切/京阪京津線>
踏切名は体を表す、そんな場所にある踏切である。
ここは個人宅の専用踏切である。向こう岸はスペースなくすぐに私有地なので、渡るのは遠慮しておこう。
<名和14号踏切/名鉄常滑線>
名鉄も個人宅踏切が多い。先ほどの踏切もそうだが、踏切に住宅が近接している場合、そこの警報機を正面から見るのは難しい。
ここの場合も同様に警報灯の目の前1mくらいに木々があるので、警報灯としてはほとんど役に立っていないように見える。
これは立地とは関係ないが、名鉄の踏切は鳴り始めの段階で灯器が両方同時に点灯することが多い。同時点灯は一瞬だけなので興味のある方は踏切を見続けてください。
<10号踏切/流鉄流山線>
ここも個人宅専用である。第4種踏切であるが。
ここも生垣があって視認性が悪い。ところで警報灯標が見当たらないが…。
実は纏めてこちら側にあった。第4種でこのような纏め方も珍しいと思う。
<聚楽園1号踏切/名鉄常滑線>
個人宅専用ではなく、工場専用の踏切。右側の跨線橋は聚楽園駅のものであり、駅に隣接する工場直結踏切である。
<名築構外側線1号踏切/名古屋臨海鉄道東築線>
広い道路の第3種踏切といえば、めったに列車が走らない路線のイメージがある。ここもそうで、名鉄の新車搬入時くらいしか閉まることが無い。
廻りの様子からしてもどことなく教習所の踏切っぽい雰囲気がある。列車がめったに来ないにも関わらず踏切信号が無いので、一旦停止が必要な踏切であるが、見たところ誰も守っていなかった。
<円光寺道・諸羽神社踏切/京阪京津線>
踏切が二連続で並んでいる。この2つの踏切は直近で繋がっておらず、独立しているわけだが…
このように障検を共有している。それほど両踏切は近い。
こんなに近いのに、向こうの踏切に行くには150mほど迂回しなければならない。近くには線路内通行禁止の看板が多く設置されている。
<北3線踏切/JR富良野線>
北海道の踏切あるあるその2…線路と遮断機との距離が長い。この写真は学田駅のホームから駅出口方面を見たものであるが、目の前の踏切の遮断範囲の中に簡単には入れてしまいそう(本来はうっすら見える、右斜め方向に向かう通路が正解である)。
名称篇
いわゆる「珍名踏切」も追っていくと深みに嵌ってしまうので、このブログではあまり取り上げていないが、小ネタなのでいくつか紹介する。
<大踏切/JR常磐線>
まずはここ、「大踏切」である。どんな踏切かと言うと…。
ちっちゃ!
大踏切とは名ばかりで、車でさえ渡れない「小踏切」であった。
<物揚場踏切/京葉臨海鉄道本線>
京葉臨海鉄道で見つけた踏切。珍名ではないが、3文字とも文字形状が似ているのが気になった。
<富士デベ第1踏切/神奈川臨海鉄道千鳥線>
デベとは何なのか。デベロッパー?デベロプメント?
以下、後編へ…。