Quantcast
Channel: ターンアウトスイッチ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 138

浜寺公園の踏切

$
0
0
イメージ 1

 大阪府堺市にある浜寺公園には、交通遊園というミニ遊園地があり、子供汽車が走っている。
 これはその線路上にある唯一の踏切である。


イメージ 2

 通常遊園地にある'豆汽車'と言われる遊具施設の踏切は、おもちゃのような形態をしていたり、オリジナルな形状をしていて面白いものが多いのだが、ここの踏切は実際の警報機・遮断機が使用された「ガチ踏切」であることが特筆できる。もちろんちゃんと動作し、動作音も他の踏切と同じようだ。


イメージ 3

 ただ残念なことにここは通常渡ることはできないようだ。一応奥の暗渠の先へ道は続いているのだが、汽車の運行時にもフェンスで通行止めされていて渡ることはできないらしい(奥の軽トラは作業車のようで、おそらく踏切を渡ってアクセスしたのだろう)。
 なお、この先には子供汽車の旧ルート上にあった高架の廃駅跡が残っている(別ルートからアプローチ可)。


イメージ 4

 汽車に注意の道路標識がフェンスに掲げられている。ここの汽車は動力はディーゼルであるが形状はSLの形をしているので、一応標識には偽りない。


イメージ 5

 警報機・遮断機ともに京三製である。京三製の灯器も全国的に数少なくなってきた。京三は遮断機は今も作っているものの、全方向型警報灯器には参入していないので、ここ最近見かけることも少なくなった気がする。

 余談だが、かつて奈良にあった「奈良ドリームランド」にも外周汽車があり、そこに第3種踏切が3か所くらいあった記憶がある。いずれも京三製L53型灯器で、電鐘式であった。現在もGoogleストリートビューで見れたりする。
 地元では他にもひらかたパークの豆汽車(現在も「ノームトレイン」という名で存在する)に踏切があった記憶がある。現在は路線改良されたのか無いようだが、京阪タイプのしっかりした踏切だった気がするが、なにぶん幼少期だったので記憶曖昧である。ネットで探しても見つからない…。


イメージ 6

 踏切から花壇広場前駅方面を望む。
 ここの交通遊園の子供汽車は2つの地点を結んでおり、移動手段としても利用できる。各終端部はラケット型になっており、向こうからきた汽車は奥のポイントより左へ別れ、踏切後ろの築堤を通ってぐるっと回ってくる。
 軌間は762mmのナローゲージを使用しており、沿線に勾配標があるなど、なかなか本格的な豆汽車である。


イメージ 7

 反対の交通遊園駅を望む。前述のとおり、列車の通過方向はこちらの方からやってくる形のみとなる。
 ところで駅が閉鎖されている。実は取材日は定休日だった…(ここが目的で来たわけではないので念のため)。


イメージ 8

イメージ 9

 また余談だが、交通遊園のゴーカートコースに本物の信号灯器も発見。近くで見るとやはりでかい。どういう動作をするのかは定休日なので不明である。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 138

Trending Articles