久しぶりに斜坑関係の記事を書きます。
ただ、今回の件に関しては特に下調べをしていませんので、どういう経緯で作られた構造物など詳細はわかりませんのでご了承ください。
ただ、今回の件に関しては特に下調べをしていませんので、どういう経緯で作られた構造物など詳細はわかりませんのでご了承ください。
浅原トンネルは山陽新幹線岡山~新倉敷間にある、全長2,863mのトンネルである。比較的短めなトンネルながら、新倉敷寄りに現役斜坑が1か所ある。
トンネル入り口脇より斜坑に取りつく道路を登る。舗装道はやがてなくなり、砂利道になった。
トンネル本坑は画面右手の山の中を通っている。ということは、向かって右手に坑口が現れるはずだ。
え? あれ・・・?
坑口はなぜか左手に取りついていた。地図を見てもこの方向に本坑は無いはずだが。
坑口の上が平地っぽいので何か変な感じがする。もう少し登ってみよう。
少し登って振り返る。何度も言うが本坑は左手の山の中にある。坑口とは道を挟んで反対側だ。
少し登るとこのような平地に出る。作業スペースなどになっていたのだろうか。掘削残土で作った地形なんだろうか。
道はまだ続いているが、これより先へは行かなかった。
特に何かあるわけでもなさそうだ…と思ったが、斜坑トンネルがある付近の上部に何か発見。
…が、それはタタミだった。少しがっくり。
斜坑口は矢印の位置にあり、このタタミ付近の下を通っている。
そんなわけで戻ってきた。特にここが何か書かれている看板や銘板はなく、斜坑名があるのかも不明である。
立ち入り禁止の看板には斜坑位置のキロ程が書かれている。0.6kmと書かれている方は新倉敷方のトンネル出口で、2.3kmのほうは岡山方のそれである。つまり同トンネルにある非常口はここだけということだ。
中の様子を見てみると、奥の方で右にカーブしていることを確認できた。つまり、下りながら右へ曲がって行って本坑に接続するタイプのようだ。
通常の斜坑や横坑は直線で構成されていると思っていただけに、珍しい構造ではないかと思う。
しばらく待って音も聞いてみたが、突入時にブワッという音がして、以降ゴオォォォォーという音がするが、そこまで大きな音ではない感じで、笛のようなヒュルルーといった音はしない(つまり、手前の扉から本坑接続部までに、東の新幹線にあるような「断面を閉鎖するほどの扉は無い」ことが分かる。そう考えると、何とも無防備な坑口に見える。柵で囲うことは手前に道があるので厳しかったのかもしれない…)。
なお、上りの新幹線の場合、近くにある橋梁を通過する音がしてから浅原トンネルに入るため、そのあとに斜坑からの音が聞こえる。周囲は静寂なので音も聞きやすい。
新倉敷方のトンネル西口。緩衝工が付いており、下りの新幹線が突入すると、ガタンと大きく震える。正直、斜坑前で聞いた突入時の音よりビビった。
この場所は有数の撮影地となっており、高梁川橋梁を渡る上り列車が撮影できる。ただ、斜坑がある谷とは逆側から登る必要があり、道がわかりづらい。