踏切は雪に埋もれている。
警報機は完全にカバーに覆われており、まるで廃止踏切である。秋田の例では警報機は無事で、列車接近時に鳴動もしていたが、ここの場合はそれもないし、列車が接近しても何も起こらない。
スピーカーが網で覆われているのは、吹雪の多い北海道の踏切ならではである。
立札に「全面通行止」とある通り、警報機も遮断機も動作しないので、渡るのは危険である。
第4種踏切扱いにもならないようなので、線路を渡ると軌道内立入になると思われる。それでも踏み跡がある…。
札幌方面。この方向約1.6km先に美唄駅がある。
遮断機は外されているのがわかるが、秋田のそれと違って、どこに格納されているのかは不明である。
旭川方面。踏切前後は直線で見通しは良いが、特急などはかなり高速で走っているうえ、雪のせいで音も聞こえづらいため、第四種だとしても渡るのは怖いものがある(本数は少なく、特急が毎時上下1本ほど走るくらいで、普通はさらに少ない)。
隣の茶志内駅までずっと直線だが、こちらは2.7kmとやや離れている。
踏切手前は当然除雪されていない。先ほどの踏み跡をたどって踏切に接近したわけだが、すっかり雪まみれである。
白い標識が何かわからないが、おそらく車両通行止めだろう。
そして急に現れる札幌行き特急。いくら前後が直線でも接近に気づきづらい。秋田にしても北海道にしても、冬季閉鎖の踏切を渡るのはやめた方がいい。