踏切名が数字とアルファベットのみというのは中々無いが、ここ富士急行線では良く見かける(すべての踏切がこうではない)。
意味としては起点からの距離を示していて、ここの場合は起点の大月駅から20,610mの地点にある踏切ということだ。この命名法だと後から新規踏切を追加しても問題なく対応できるし、異常があった時もどの辺の踏切かすぐわかるということだろう。
何やらたくさんの看板が立っている。どれもが蛍光処理されており、夜間でもわかるようにしているのだろう。
JR東海やJR東日本の第4種踏切のような音声警告装置は無い。
これはお決まりの文句であるが、イラストの車両が渋い。
富士急行の前身である富士山麓電気鉄道のモ1形をイラスト化したもので、実物は河口湖駅前に保存されている。
そして通行方法が書かれたこの看板。
四国の場合は遮断棹を前方に押したが、ここは遮断棹を持ち上げて通行する。持ち上げた遮断棹は通行後に重さで自動に降下する。まぁ特に難しいわけでは無く、当たり前の通行方法だろう(難しくすると事故るし…)。
車両を通行させるときはフックに遮断棹をひっかけることで、上昇状態で固定することが出来る。中央のフックをワイヤーに固定する形だ。
最初見たとき、ワイヤーの巻取り部にストッパー機構でもあるのかと思ったが、それは無かった(あったら上げっぱなし続出だからだろう)。
この踏切の場合は個人宅専用なので向こうへは行っていない。見ての通り車両を通すと言っても自動車は通行できない幅である。
こちらはまた別の第4種踏切だが、個人宅専用でない場合はこういう注意書きもある。遮断棹を固定できるだけに、そのまま立ち去る輩が多いのかもしれない。
20K610M踏切を通過する富士登山電車。富士急は第4種踏切の通過前は必ず警笛を鳴らす。ここは見通しは良い方だが、見通しの悪い踏切もいくつか散見されたので、いずれにしても渡る際の注意は怠ってはならない。