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Channel: ターンアウトスイッチ
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(踏切名不詳)

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 長崎の路面電車である長崎電気軌道本線の浜口町~松山町間にある歩行者専用踏切。
 長崎電気軌道はその路線ほとんどが併用軌道で、専用軌道の区間はこの区間が含まれる浜口町~岩屋橋となっており、踏切も数か所存在するが、駅間にある純粋な踏切は希少である。

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 とはいえ、警報機・遮断機も何もないので踏切としては第4種のようで、あまり踏切の感じはしない。
 歩行者専用にもかかわらず、無駄に幅が広い。


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 よく見ると警報機はある。パトランプ式で、電車が接近すると点灯し、上のスピーカーより「♪プップップッ」とブザーが鳴り、「危険ですから横断にはご注意ください」といった警告音声が流れる。
 警告音は電車がかなり近づいたときにしか流れないので、長くても3サイクルくらいしか鳴らない。1サイクル目が鳴り終わると既に電車は目の前まで来ているので、警告音が鳴り始めたらすぐに待避が必要である。

 余談だが、長崎電気軌道には現在、ステレオタイプな踏切警報機を持つ踏切は存在しないが、かつてはあったという。その場所は浜口町~浦上車庫前の旧線など、線路付け替えが行われたところで、現在は旧線の跡形はほとんどなく、警報機も当然無くなっている。


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 踏切脇にはJR長崎本線が通っている。長崎本線は複線(実際は単線並列)高架だが、高架化前は長崎電軌と並走していた。


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 松山町(赤迫)方面。長崎本線の高架に沿って浦上車庫前の先までは専用軌道になる。奥で人が横断している場所が松山町電停の踏切。
 ここ以外の踏切は自動車が通る故、電停が隣接しており、微速で通過できるようになっている。一方この踏切は人影が無い場合は特に減速せず(カーブのための減速は行って)、通過する。


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 反対側の浜口町(長崎駅前)方面。急カーブの先は長崎西洋館を潜るトンネルになっている。見ての通り非常に見通しは悪い。警告音には十分注意して横断したい。


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 踏切を渡ってから振り返る。正面の階段を通らなければアクセスできない。


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 こちらからは松山町方面の見通しも悪い。
 先ほどから奥に見えている屋根は長崎市営庭球場、つまりテニス場である。


イメージ 9

 トンネルをくぐって電車がやってきた。見て分かる通りトンネル内は壁画が描かれている。長崎電軌には桜町~公会堂前にもトンネルがあるが、法的にトンネルであるのはここだけである。

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